少しだけ、ほんの少しだけ、醤油を足してできあがり


◆ なぜ、昔からおもしろい人たちは深夜になると活発に活動しだすのでしょうか。


  わたしは中学生の頃から深夜ラジオのヘビーリスナーでして、いまだに憧れの職業NO.1はハガキ職人です。
  あんなおもしろいことを思いつく方たちが、一般市民として普通に生活しているかと思うと、
  ちょっとどきどきしてしまいます。

  今はあんまりリアルタイムで聴くこともなくなってしまったのですが、時代と共に世の中は際限なく
  便利になっていくものでして、itunespodcastを落として移動中に聴いています。
  (あえてバスやら電車やらの公共交通機関の車内で、笑いをこらえながら聴くというSM的行為。)

  
  数あるpodcastの中でも、愛聴しているのが「エレ片のコント太郎」です。
  TBSラジオエレキコミックのお二人と、ラーメンズの片桐さんがやっている番組。

  『JUNKの中でも抜きん出てモテない3人がお送りする、モテの下流社会ラジオ「エレ片のコント太郎」!』
  だそうです。(番組HPより抜粋)
  
  やついさんを筆頭として、いつ聴いても安定の卑屈感を誇っているところが、とてもすきです。
  番組に投稿してくるリスナーの方たちも、卑屈をだいぶこじらせた方が多数いらっしゃるようでして、
  その様子がラジオネームからもびしびし伝わってきます。
  (ex.ラジオネーム:人間不信、イケメンは事故に遭え)


  特に好きなのは「金色冬男」というコーナーです。
  恋愛をお題に、リスナーにタメて言えば詩っぽく聞こえるフワっとした文章を送ってもらって、
  その意味を今立さんと片桐さんがが解釈するコーナーなのですが、奥深いのか奥深くないのか
  よくわからないところがたまらんのです。

  
  人間はイマジネーションの世界で生きているんだということを、再確認させられます。
  (コーナーのタイトルは勿論、作家の銀色夏生さんをもじりです。)


  大概は「…?」ってかんじなのですが、たまにガリガリくんの当たり的に
  普通にキュンとするポエムがあったりします。

  個人的には「ストーブがつくのを待つ時間と君が来るのを待つ時間って似てるな」っていうのがすきでした。


  さんざんおもしろいおもしろい聴いてください!と書きましたが、
  若干クセのあるおもしろさであることは否めないので、その辺は自己責任でお願いします。
  わたしの周りで聴いてる人は2人しかいません。
 
  それでもわたしは大好きすぎて狂おしいです。
  そして、この番組のノリが好きな人とはだいたい友達になれる気がします。


 (今日の日記のタイトルは、初期の「金色冬男」で読まれていポエムを引用させていただきました。
  恋愛にはスパイスが欠かせないってことなんでしょうね。)
  



◆ 短歌のはなし。
  
  いままでこそこそ詠んで、こそこそノートに書き溜めて、たまにこそこそ投稿する、という
  三大こそこそのモットーのもとで創作していたのですが、
  日記を読んでくださっている方々から「もっとよみたいよー」という声をいただいたので、
  人様に見せられるような代物ではないのを重々承知で、ここにもちょこちょこ載せていこうと思います。



  
  短歌をだれかにみせるのは、独特の恥ずかしさがあると思います。

  特にわたしの顔を知っている人に、「あいつこどものらくがきみたいな顔して、なにかっこつけてんだよ!!」
  とか思われてるんじゃないかと想像しただけで、なぞの自意識が炸裂して、
  マントルくらいまで穴掘って二度とこの世に出てこれないように埋めてほしい気持ちでいっぱいになります。

  
  わたしが調子乗って短歌を詠んでいたら、ニヤニヤしながら見守ってあげてください。
  あと石はぶつけないでください、おねがいします。

  


  とかいいつつ、図太い神経をしているので、最近つくったのをちょっとだけ。




  群青のあわいにそっと寄り添い並べた言葉、それにしても凶器


  インスタントな感傷にはもう飽き飽きだよって黒鍵の上で小指が笑う